本屋ではじめて写真集「俳優 萩野崇」の表紙を見た時、萩野崇さんの名前は知らなかったのですが(申し訳ないっ!)「あっ、仮面ライダーのヘビの人だ」と気づきました。

 「仮面ライダー龍騎」放映中、番組をまったく観たことがなく、以前「龍騎」関連本(後にその本が「仮面ライダー龍騎文庫写真集“王蛇as浅倉威”」だったと思い出す)を立ち読みしただけだったのでその程度の知識(というレベルにも達していない)しかありませんでした。

「えらいクールな男前やなあ、この美しさは絵の糧になるかも。買っちゃうかあ」とかあるい気持ちで購入したのですが、
とんでもなかったっすよ、この本!!
 はじめの「孤高の王」の、期待通りの「自分の美しさにうっとり」全開な写真、しかもお尻丸出しって! いや、ものすごくうれしいけど。あまりの尊さに中途半端な気持ちではあのページ開けません!
 ハタチで水着卒業なんてさびしいこと言ってるグラビアアイドルさん、萩野さんとほしのあきさんみたいに末永く出しましょうよ!

「ジョニー」のはじけっぷりは素敵すぎます。なんか「人生笑ったもん勝ち!」みたいなハッピーパワーを強烈に感じます。

「ウ・ラ・ハ・ラ」では普通っぽい、でもとびきり大きなやさしさを感じるほほえみに目玉が溶けました。
 素の萩野さんってこんな感じ?

「疾走」のおだやかさと強さを内包した萩野さんの表情には一番「絵、描きてえ!」と刺激を受けました。

 そして! 自筆の作文と詩がこれまたすごーくおもしろくて深みがあってすっかりお気に入りになってしまい、今でも何度も読み返しては楽しんでおります。
 ゼヒ! 「詩集 萩野崇」「作文 萩野崇」と三部作にして出版していただきたいです!
「勢いがあってハジけてるけど根はまじめ」感のある字にもホレました。

 ドラマ出演作品を観る前に写真集だけでこんなに盛り上がってしまうなんて俳優の萩野さんに対して失礼だなあ! とも思いましたがもちろん写真集も萩野さんの作品だし、見終わった後にドキュメンタリータッチの映画を一本観た時のような迫力と、「おっしゃ、わたしもがんばるでえ!」という気力がわいてくるこの本だけでも萩野さんという俳優のすごさがわたしにがっちり伝わってきました。

 この本と萩野さんに出会うことができてほんとによかったです!

 ちなみに、その後わたしがはじめて観た萩野さんの映像作品は「新桃太郎侍」でした。
写真集「俳優 萩野崇」