泣けます。
はじまりがかなり地味なので、すぐにはノレませんが、つまんないくらいまじめでお固ぁいチップス先生が、恋をして愛し合ってずんずんかっこよくなっていく(といっても、不器用なまんまで、逆にそのドンくさいひたむきさが、心を打つのです!)ので、「このまんまハッピーエンドで終わってほしい、でも題名が“さようなら”だからなー、やっぱり死んじゃうのかしら、それとも学校やめちゃうのかな? いやぁだ〜」とすてきで幸せな場面が出るたびによけいにハラハラしてしまいましたよ。
女優を職業としているチップス先生の奥さんが、チップス先生が勤務する学校を訪れた時、校長先生とか金持ちオヤジが彼女のことを「派手で男ったらしのバカ女」と陰口を言っているのを聞いてしまって逃げるように帰って行くのをチップス先生が見て、「このままじゃアレがかわいそうだ、きっとつかまえてみせる!」とそりゃあもう、なりふりかまわず追いかけて行く姿がものすごくかっこ悪くて、かっこよいのだ!!
一番泣けたのは、最後の演説シーンだす。もう泣ける泣ける!
「君達は私の思い出の中でいつまでも今の姿のままで生き続ける。その思い出があるから私は生きていけるのです」
ううう‥‥、何かを失った時に観るとズキズキ心が痛む映画です。