いや〜、よかったっす。
はじめ、題名を知って「なんのこっちゃ、おもしろいんかいな? まっ、とにかく萩野崇さんのお声を聴けたらそれでええわなー」と内容には全く期待せず(ごめんなさい)とりあえずMDに録音して後で聴こ‥‥というふまじめな態度でラジオ前にすわったけど、聴き始めたらおもしろくて結局最後までしっかり生放送で集中して聴いちゃいました。
最初こそ萩野さんのお声にいちいち反応して「うひゃー、かあっくいい♥」と興奮しまくってましたが、そのうち物語の世界にひきこまれて萩野さんのお声ではなくヘルマンの声として落ち着いて聴きました。
役柄が若い兵士だったせいかな、思っていたより萩野さんのお声が年若く感じられます。
おびえる声に迫力があって一緒にびくついてしまったよ。
戦争を扱った物語なのに死人が出なくて(あっ、ラマースとかいうおっちゃんが自殺してたか。ヘルマンが死ぬのでは? とずっとヒヤヒヤしていた)ある種のハッピーエンドでさわやかな印象が残ります。
わたしの脳内劇場での配役はレーナ=ジャンヌ・モローさん、ヘルマン=ジェラール・フィリップさん。二人ともフランス人(原作ではドイツ人)でジェラールさんて写真でしか見たことないんですけど。
しかしっ! 二度ほどヘルマンが色っぺー声を出してた場面だけはしっかり萩野さんに演じていただきましたよ。なんちゅーか、聴いててひじょーにはずかしかったです、自分の存在が。居場所がない感覚っつーか、勝手に「盗聴する女」役として番組に参加しちゃった気分というか‥‥。ほんっと、照れちゃうねー!
普段エロ映像観ても「おー、やっとるね、がんばっちゃってるね!」と、とっても遠い場所からケモノの生態見学してる感じなのに(これはこれで問題だが)「萩野さんが演じている!」というだけでこんなにもうろたえてしまう自分に一番おどろいた。
ヘルマンの「俺は豚だ、裏切り者の豚、豚野郎なんだ!」というセリフがとっても耳に残ってしまって突然意味なくこのセリフをつぶやくのがしばらくクセになってたのお‥‥。
今まで目に見える刺激が強すぎて萩野さんのお声のすばらしい趣きを聴き逃していましたが、ラジオ以降萩野さんのお姿だけでなくお声にもうっとりするという喜びが増えてうれしいな!